アイヌ文化体験活動~直接交流し体験することの大切さ
妹背牛小学校では、毎年2名のアイヌ文化活動アドバイザーをお呼びし、体験活動を続けています。
アイヌ文化財団の事業として講師を担当されているのは、門別こずえさんと吉村圭一郎さんです。
12月7日(木)の北海道新聞に記事が掲載されていますので、お読みになった方も多いと思います。
今年は、11月30日(木)に4年生、12月6日(水)に2年生、6年生で2時間ずつ体験活動をしました。
それぞれの学年ごとに、全く異なるプログラム内容で活動をします。
次年度以降も、門別さん・吉村さんをお呼びして2・4・6年生で活動を継続していく予定です。
平成27年度に、妹背牛小学校は、道教委が主催する「北海道ふるさと事業」の指定を受けました。
北海道の歴史を学ぶ上で、アイヌの人たちとの関わりを知ることは欠かせない内容です。
事業の中心的な活動として、アイヌ文化アドバイザーをお招きしたことが、本校のアイヌ文化体験活動のはじまりです。
その後、現在の講師を務める2人の方の協力を得て、様々な学年でプログラム内容を充実させ、現在の形となりました。
2年生は、弓矢や輪投げなどアイヌの子どもの遊びを通して、狩猟文化について楽しく体験します。
4年生は、アイヌ紋様やアイヌの世界観を表現した工作を製作して、アイヌ文化について学びます。
6年生は、お二人の体験談を通して現在も続いているアイヌの人たちへの差別や歴史を学びます。
「無意識・無自覚なまま相手を傷つけることがある」ことを知ることは、多様な文化や背景・立場の人たちと交流する上で重要な視点です。
アイヌ文化体験活動を通じて、多様性を尊重する共生の生き方を学ぶことが、この活動の目標です。
体験活動を終えた2・4年生は、2年後の次の活動を「楽しみにしています」という感想をもちました。
6年生は、これから自分達が出会う人たちとどのように接していくべきか真剣に考えていました。
「直接交流し、体験することで相手を理解する」アイヌ文化体験活動が、これからも子ども達の育ちを豊かにするきっかけとなるはずです。