妹背牛町立妹背牛中学校
お知らせ

特別授業・イノベーションとは?~「身の周りの不便さの解消」から世界へ~

 北空知信用金庫 地域振興グループが主催の『金融経済授業』が2月14日、本校の1年生家庭科「家庭生活」の単元の一環として実施されました。野村證券株式会社の担当の方が講師として一緒にみえられ、授業が始まりました。

 今回の授業では、①起業家、イノベーションとは何か ②イノベーションはどうやったら起こせるのか ③今なぜ起業家精神、イノベーションが大切と言われているのか という3点について学習しました。

 その昔、アメリカの作業場で働く人が、履いているズボンがすぐ破れてしまい作業にならない、ということから丈夫で破れにくいズボンを作れないか、と考えて生まれたのがジーンズだった、という事例から授業は始まりました。この製品は瞬く間に全世界中に広まり、今や私たちの生活の中にもジーンズは普段着のように使われています。このように、「新しい切り口」で社会に大きな変化や新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすことをイノベーションと呼んでいます。他にも、カップラーメンもその1つだということです(インスタントラーメンと容器を融合させ、お湯さえがあれば食べることができるという画期的な食品)。

「生活の中の不便さ」を解決・改善するアイディアがイノベーションを起こすきっかけになっていることを、実際に体験してみました。

『妹背牛町の冬・雪』の困るところ、こんな『文房具』はいやだ、『こんな給食・弁当』はいやだ、『こんな青春』はいやだ、等というテーマを元にみんなで困っていることについてあげてもらい、これらの問題点を解決するためのアイディアを出し合いました。

 

 中には、雪道を歩くときに靴がぬれるのが困る→絶対ぬれない靴→目に見えない炎が靴表面全体からでている加工をされた靴を開発しては?等というアイディアをプレゼンしていたグループがありました。

 4つのプレゼンが終わり、最終的に自分が投資したい事業を選ぶという模擬投資も体験しました。

 現在起きている世の中の変化には、①人工知能、高度情報化、②グローバル化などがあり、今後日本の仕事の約半分は人工知能やロボットで代替が可能となる、といわれています。また世界の人口は増えていますが日本の人口は減り続け、GDP成長率もアメリカ、インド、中国などに抜かれ自国だけでなく、世界を相手にしたビジネスが必須になってきます。なので、日本とは全く異なる価値観を持った人たちとコミュニケーションをとる必要が出てくるということです(英語学習の大切さについてのお話しもありました)。

 イノベーションを起こすための必須条件は、困り感をなくし、世の中の人のためになることを考えるときの『情熱』だそうです。

 始まりは決して難しいことではなく、身近な生活の中にヒントが隠されているかもしれません。

 北空知信用金庫、野村證券株式会社の方々、ありがとうございました。