妹背牛町立妹背牛中学校
お知らせ

2月 校長室より

変わるわたし / 変わらない自分

校 長  渡 邉   現

2月の妹背牛は断続的な大雪が続きました。日本各地の異常気象も連日ニュースで知った今年の2月です。期間中に暖気が続いたさっぽろ雪まつりでも温暖化と雪不足が深刻化していることも新聞で知りました。――異常気象は、もはや“異常気象”ではなくなる日が来る――このようなコメントをききました。新聞の記事によると、札幌の1991年から2020年の2月の最高気温では、1961年に比べて平均0.9度上昇しているとのこと。気象庁では、異常気象を「30年に1回以下の出現確立の現象」と定義しているようです。こうした近年の30年間の気象の統計を定義に照らせば、「もはや異常気象とは言えなくなるかも」ということのようです。もしかしたら、もうすでにわたしの知る「2月の冬」と子供たちの認識している「2月の冬」では、その常識すら全く違っているかもしれません。

(全校で合唱の練習—2月20日)

2月初めに妹背牛小学校6年生を対象にした入学説明会を開きました。生まれてから13回目の今年の春には中学校に入学です。説明会に参加した6年生の皆さんは、「中学生になるんだ!」という希望に満ちた様子でした。中学生になる自分を思い浮かべながらしっかりとらえて説明会に参加していることが、とても伝わりました。

わたしは、6年生の皆さんに次のようなことを伝えました。

「中学生のわたし、変わる」。
6年生の皆さん同士でも、すでに「こんな人」っていうイメージがお互いにできているかもしれません。人ってそんなにすぐには変われませんよね。でも、変われるきっかけっていうのもあるものです。その一つが今。「中学生になる」です。「中学生のわたし、変わる」。中学生になるだけで突然立派に変わっていいのかな。変じゃないかな。馬鹿にされない?大丈夫。誰も、笑ったりバカにしたりなんかしません。自信をもって、準備をして入学してください。
もう一つ。「変える必要、全くなし」。
卒業を控えたいま、あなたが小学校で頑張っていることは何ですか。わたしがお家で生まれてからずっと家族の人に教えてもらって大事に守ってきていることは何ですか。いま思い浮かんだいまの自分に、どうぞ自信をもって中学校に入学してください。「変える必要、ありません。」中学校は小学校とつながっています。変わるわたし。変わらない自分。友だちは、最初、こんな中学生のわたしに驚くかもしれないけれど。でも、中学校の先生方は、実はそんな皆さんこそを待っているし、応援します。

――変わるわたし  変わらない自分―― 中学校に在籍している先輩の「わたし」は、どうでしょう。

妹背牛中学校の3年生は、いま「15の春」を迎えています。3年生は、3月12日に本校を卒業します。

(2月20日寒い朝—校舎の横の木の枝も凍っていました)